器の画像を学習した画像生成系AI*(GAN)を構築。それをmitate AIと名付けて、独自のニューラルネットワークを介することで、入力画像の「見立て」を行い、実在しない器の画像の生成を行いました。

*NVIDIA (2021) StyleGAN2-ADA – Official PyTorch implementation [Source code]. https://github.com/NVlabs/stylegan2-ada-pytorchを参照して実行

ニューラルネットワークの特性上、生成される器の画像は、まるで実際の器の焼成で現れる偶発的なデザインのように色や形が毎回異なります。デザイナーはそのランダムに生まれる画像の中から美しいと思うデザインを選び、プロダクトとして具現化を行います。

mitateプロジェクトを通して、デザイナーが自身の知識・経験だけでは想像できないようなアイデアをAIと共に考え、デザインを完成させるという、モノ作りにおけるデザイナーとAIの共同制作のプロセスが生まれました。

プロジェクトの詳細説明動画と、メイキング動画は以下よりご覧いただけます。

Research

AIと人の共同制作の可能性を考える、AIデザインプロジェクトの展示会をストラタシス・ジャパンと共同開催。AIが得意とする特徴の抽出という能⼒や、フルカラー 3D プリンターの造形技術を活⽤し、モノづくりへの応⽤を模索するAI デザインプロジェクト「mitate」の展⽰会を、2022年春、東京都渋谷区のギャラリーにて、ストラタシス・ジャパンと共同開催しました。

様々な器の画像をAIで生成し、機能的、審美的な観点から、器として優れているものをデザイナーの目で判断しています。

2次元で生成される画像と、3次元でプリントされる器の色を近づけるために、プリントデータを調整しながらテストピースを作成し、トライ&エラーを重ねました。

会場空間にはニューラルネットワークを表現した光拡散ファイバーを構成し、AIと共にデザインした器が回転浮遊するインスタレーションを行いました。

空中に浮かぶ器はCADのデジタルデータから3Dプリントされた実体へ移り変わる様子をイメージ。AIによる「見立て」から、プロダクトへと完成していくプロセスを象徴する空間デザインとなりました。

EXHIBITION

展⽰期間中、mitate AI による画像の「⾒⽴て」をスマートフォンやPC などのデバイスで体験できるアプリケーションも限定公開。お持ちの画像や、その場で撮影した写真データを⼊⼒し、mitate AIが⾒⽴てた世界に⼀つの器の画像の⽣成するプロセスを体験していただきました。本プロジェクトのために独⾃に構築したmitate AI が画像を元に⾒⽴てを⾏い、デザイナーがプロダクトとして具現化した様々な器を展⽰し、AIと⼈が共同制作を⾏う可能性を探りました。